●測定目的 旧事務所は、車道に接し大型車両等の通過時には、サッシ(ガラス面)が振動していたため、サッシの振動とサッシからの固体音について確認することを目的とした。 ●測定対象 ・サッシ(ペアガラス面)の振動加速度レベル ・サッシ(ペアガラス面)直近の音圧レベル ●測定方法 ・大型車通過時のサッシ(ペアガラス面)振動加速度レベルと直近の音圧レベルを測定した。 ・上記サッシ振動加速度レベルを1/3オクターブバンド周波数分析し、振動加速度レベルから固体音変換、さらにA特性(騒音)レベル変換してA特性(騒音)レベルを求めた。 ・ペアガラス直近の音圧レベルは、A特性(騒音)レベル変換してA特性(騒音)レベルを求めた。 (測定状況) 外部シャッター及びガラスサッシ(ペアガラス)を閉めた状態で測定した。 室内の音源(換気扇、エアコン等)は停止。 ●測定結果
・波形記録
●まとめ ・室内への騒音は、空気音であれば、音響抵抗の小さい箇所(窓、換気口、ドア等)から侵入するもの、固体音であれば、サッシ、天井、壁、ベランダなどが加振されて振動し固体音として発生するものがある。 ・今回の測定は、サッシ面の振動加速度レベルと近傍の音圧レベルの波形の類似及び同期していることからサッシが振動し、固体音として室内に侵入していた。 ・サッシ面の振動から換算したA特性(騒音)レベル(50dBA)とサッシ近傍の音圧レベルから換算したA特性(騒音)レベル(54dBA)は、若干の違いはあるものの、壁の換気口や側面の窓からの騒音侵入等も考えると目安として使えると思う。 ・サッシ外側のシャッターも固体振動していると考えられるため、シャッターを使用することは、室内騒音低減になると思われる。 ・インナーサッシを用いた二重サッシは、固体振動により振動エネルギーを消費するので音の種類によるが効果がある場合がある。 ・但し、2重サッシのガラス間の空気層によりある周波数では、増幅することもあるため(コインシデンス効果)、注意が必要である。 ・ペアガラスでも2枚のガラスの隙間を傾斜させたり、真空にした製品であれば、より減音するかも知れない。 ●測定写真等 |
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